最後まで大学生を頑張ります
皆さんこんにちは、担任助手の高村です。もう4年生の終盤となり、卒業が近づいているこのころですが、自分の大学生活を振り替えてみようかなと思います。振り返るとはいっても中身の濃すぎる4年間だったので今回は大学で学んだ内容を研究室紹介もかねて書いていきます。
私は人文学部の文化人類学研究室に所属しています。高校で倫理を学んでいる人はこの学問の名前を聞いて「レヴィ・ストロース」の名前を浮かべてほしいですね。人間の生活様式全体の具体的なありかたを研究するのが文化人類学ですが、ここではそう固く捉える必要はありません。簡単に言えば「人と文化の関わり合い」といったところでしょうか。幅広く文化をイメージしてくれたらいいと思います。
私の研究室の一番の特徴であり、魅力なのがフィールドワークを行うことです。実際に調査したいテーマに沿って興味のある地域を訪ね、聞き取り調査をします。カリキュラム上、初めは皆で決めた地域に絞って調査をしますが、卒業論文では自分の興味関心に身を任せながら学びを深めていくことができます。過去にはネパールに行って調査をした人もいたという話を耳にしたこともあります。私は地元である新潟県の上越市を調査地に卒業論文を執筆しているところです。
何度も聞き取り調査を続けていると学びが深まるだけでなく、地域の人々との信頼関係もうまれます。普段の何気ない会話から新たな知見を得られることもしばしばあります。調査目的ではなく、ただ仲良くなった地域の人に会いたいという思いで現地に足を運んだこともありました。
私が研究室を選ぶ時、おおまかなイメージではありましたが「アクティブに研究したい」と考えていました。実際に外部の人との交流を通じて研究を進めることができるこの研究室はそんな私にとって最適でした。実際に外に出て学びを深める研究室なだけあって、外交的な学生が多いような気がします。地域の人との交流に限らず、学生同士の交流を深めることのできる非常に魅力的な研究室だなと思います。
フィールドワークに行くときは調査ばかりではなく、お腹がすいたらおいしそうなご飯屋さんを見つけて食べに行ったり、時間が余ったらドライブしてみたりと時間の使い方は個人の自由です。何かに縛られることなく、自分の興味を「文化人類学」という切り口から深めることができるのは最高だなと思います。
学生生活を振り返るといいながら、研究室紹介がメインになってしまいましたが、それだけ、思い入れと魅力のある研究室だということです。高校生からしたら「研究室」という言葉には重みがあるかもしれませんが、実際はそうとは限りません。しっかり研究をしなければならないのは言うまでもありませんが、やりがいがあるのは間違いありません。残りの大学生活も卒業研究に全力を注ぎつつ、全力で「大学生」という肩書を満喫したいですね。